ニュースリリース
工具鋼の販売価格を改訂
2004年7月1日
株式会社不二越
株式会社不二越
不二越は、今般、切削工具や金型、自動車部品等に使用される工具鋼(高速度工具鋼、粉末高速度工具鋼、合金工具鋼)の販売価格を改訂することとした。
1 背景
- 2004年3月から、希少金属(レアメタル)であるコバルトを含有する工具鋼の価格について、コバルト・サーチャージ制を適用し、市場への安定供給につとめてきた。
- 一方で、高級特殊鋼には欠くことのできないモリブデン、タングステン、バナジウムについても、需要拡大により需給バランスが崩壊し、年初以来市場価格が高騰している。
モリブデン、バナジウム価格 : 2003年末対比 2.2倍 タングステン価格 : 〃1.5倍 - 当社は、モリブデン、タングステン、バナジウムの含有率が高い高速度工具鋼(ハイス)につよみを持ち、主力商品としており、これまで、原料価格の変動に対して、製造コストの低減をすすめ、特殊鋼製品の価格安定にとり組んできた。
- 原料価格の上昇が急激かつ大幅であり、当面、需給環境の改善が見込みがたい状況にあるため、今般、モリブデン、タングステン、バナジウムを含有する工具鋼について、販売価格を改訂することとした。(コバルト・サーチャージ制は、継続実施)
2 販売価格改訂の概要
- 値上げ幅:10〜30%(含有量に応じ、鋼種ごとに改定幅を設定)
- 対象鋼種:モリブデン、タングステン、バナジウムを含有する工具鋼
- 高速度工具鋼(ハイス:SKH51、55、57、59など)
- 粉末高速度工具鋼(P/Mハイス:FAX31、38など)
- 合金工具鋼(HDN1、SUS440Cなど)
- 実施時期:2004年7月1日出荷分から
以上
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