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ニュースリリース

ミニショベル用油圧機器事業を拡大する

2005年5月
株式会社不二越

ナチ不二越は、油圧ポンプ・モーター工場(東富山事業所)の生産性向上、生産能力増強に着手し、ミニショベル用の油圧機器(ピストンポンプ、走行モーター、旋回モーター)の旺盛な需要に応え、事業を拡大する。

1.油圧事業の概要
  • 当社の油圧事業
    • 1958年、社内の工作機械向けに、動力源である油圧機器の内製をスタート。その後、他メーカーへも外販し事業化した。
    • そして、工作機械向けで培った省エネ・コンパクト・高精度・ハイパワーという当社の特長を活かし、建設機械用の油圧機器分野へ参入。とくに、6トン未満のミニショベル用に特化し、ミニ用の走行モーターやピストンポンプでは、世界シェア40%超を有している。
  • 足もとの需要動向
    • 当社の油圧機器の需要動向は、建設機械、工作機械を中心とする産業機械業界の好調を背景に、2003年以降、急ピッチで回復している。
    • とくに、ミニショベル用の油圧機器については、日本やヨーロッパ市場が堅調に推移していることに加え、アメリカ、アジア市場の拡大を受けて、旺盛な受注が継続している。
    • さらに、中国においても、北京オリンピック関連を中心に都市型工事が拡大すると予想され、今後も市場は拡大傾向にある。
2.当社のミニショベル用油圧機器の特長
  • 2003年から市場投入した、速度切替操作が不要な自動変速機能付き走行モーターの需要が拡大。
  • また、ミニショベルの低床を可能にしたコンパクト型旋回モーターをシリーズ化。起動・停止時のショックを低減する機能を付加し、作業性を大幅に改善した。
  • さらに、業界に先駆けて2流量ピストンポンプを開発。世界的な省エネ要求の高まりから、従来のギヤポンプからの切替がすすむ。
3.生産能力・生産性の大幅な向上
  • ミニ建機用の油圧ポンプ・モーターの旺盛な需要に応えるため、工場の増改築、ラインレイアウトの抜本的な見直し(全体最適化、無人化、セル化)、加工設備の増強、ロボット化の推進など、積極的な設備投資を実施し、生産性の向上、生産能力の拡大をすすめる。
    • <設備投資の概要>
    • 設備投資金額15億円、2005年11月完了予定
      • 建屋増設:14,000m2→15,400m2(+1,400m2)
      • 加工機械(マシニングセンター、NC旋盤、ブローチ盤、研削盤など)約20台を新規導入
        その他付帯設備の新設(自動計測・検査装置、洗浄機、クーラント装置、無人搬送車など)
      • 自社製ロボットの導入・更新
        (現状20台を50台体制へ、知能ロボットへの順次更新)
  • 設備投資効果
    • 生産能力、生産性ともに30%アップ
    • <設備投資のポイント>
    • 工場建屋を増築し、加工から組立・検査工程まで、設備のレイアウトを抜本的に見直すことにより、部品の流れを整流化すると同時に、リードタイムの短縮、在庫の縮減をすすめる。
    • 昨年4月に竣工した油圧バルブ工場と同様、自社製ロボットとマシニングセンターを組み合わせた自工程完結型の加工セル方式を拡大、また、これまで人手に頼っていた付帯作業についても、視覚センサーを備えたロボットを活用し、生産ラインの24時間稼働と無人化をすすめる。
    • すべてのラインにおいて、組立〜検査〜塗装工程までスムーズにつながる1ヶ流しラインを構築し、作業の効率化をすすめる。
以上
問い合わせ先 (株)不二越 部品事業部(油圧)
TEL 076-438-8973(直通)
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