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ニュースリリース

NACHI Symbio シリーズ
「GS MILL ハードボール」を市場投入

2005年9月26日
株式会社不二越

 ナチ不二越は、住友電工ハードメタル(株)との協同開発商品「GS MILL」のラインアップ第3弾として、焼き入れ済みの高硬度金型加工用「GS MILLハードボール」を10月1日から発売する。

 不二越と住友電気工業(現、住友電工ハードメタル)は、1999年に工具事業について包括的な業務提携を行ない、商品開発から製造、販売・サービスまで、広範な領域で協力関係を深めてきた。とくに、商品開発面で大きな成果をあげており、協同開発商品は16品目となる。

1.世界標準超硬エンドミル「GS MILL」シリーズ

 両社の材料・コーティング技術と、設計・生産技術を融合した、「GS MILL」シリーズは、金型や機械部品の高能率加工を可能にし、高いコストパフォーマンスを実現する。とくに、金型加工用としては、グローバルスタンダード・エンドミルとして、国内外の市場で高い評価を得ている。

2.「GS MILLハードボール」の特長
  • 金型加工の分野では、焼き入れ済みの高硬度材を直彫りする加工方法が拡がっており、切削工具に対して、厳しい加工条件のなかでも"より高精度・高能率に、より長寿命に"というニーズが高まっている。
  • 潤滑機能を高め、摩擦抵抗を従来の3分の1に抑える新コーティング「GSハードコート」を開発し採用した。これにより、ボールエンドミル中心部に発生する被削材の凝着をなくし、切削中の切りくず排出性を高め、加工面の精度・品質向上に貢献する。
  • 素材には、高硬度材の加工に適した、強度の高い超微粒子系低コバルト超硬合金を採用し、加工中に発生する工具の塑性変形を抑制し、耐久性を飛躍的に向上させた。
  • 独自の製造方法によって、ボール部と外周部のつなぎ目をなくすことにより、つなぎ目付近の摩耗を抑え、長時間安定した加工を可能にする。
  • 先端ボール部のR精度は+3〜-7マイクロメートルを保証。高精度加工により、削り残し量を低減し、後工程である磨き時間の短縮を実現する。
2.「GS MILLハードボール」の特長
  • 用途:焼き入れ鋼(〜70HRC)、プレハードン鋼など
  • 寸法範囲:ボール半径R0.2〜6mmまで 13サイズ
  • 売上目標:GS MILL ハードボール 2億円/年
           GS MILLシリーズ全体 20億円/年 (両社合計)
  • 発売開始:2005年10月1日
  • 切削工具の新ブランドSymbioシリーズ
 ナチ不二越独自の材料・コーティング・機械加工技術を活かした、高機能ラウンドツール群を"Symbio(シンビオ:共生)"と位置づけ、人と環境との"共生"をめざしている。そして、多様化するニーズと、進化する加工技術とのコラボレーションを実現する。 Symbio シリーズは、「AQUAドリル」、「X'sミルGEO」、「GSミル」、「DLCドリル・エンドミル」、「モールドマイスターボール」、「AGミル」という優位性の高い6つの商品群で構成する。 幅広い分野で最適な工具を提供して、高精度、高能率、高いコストパフォーマンスを実現する。
 
以上
問い合わせ先 (株)不二越 機械工具事業部(工具)
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