ニュースリリース
産業機械向け精密ベアリング事業を拡大(取材メモ)
2008年1月16日
株式会社不二越
株式会社不二越
ナチ不二越は、産業機械向けの精密ベアリングの旺盛な需要と高度化する品質ニーズに応えるため、今般、精密ベアリング専用の新工場を建設し、1月から本格的に生産を開始した。2010年には、精密ベアリングの売上40%増をめざす。
1.精密ベアリングの需要が拡大
(1) 当社の産業機械向け精密ベアリングの特長- 連環型の事業の特長を活かす
ベアリングの素材である特殊鋼をはじめ、熱処理装置、研削加工機を内製するなど、材料・熱処理技術、機械加工技術を活かした独自性の高い高精度・高機能ベアリングにつよみを持つ。
また、工作機械や超精密加工機、ロボットなど、社内にユーザー部門があることから、適正な評価を迅速にフィードバックして、商品の開発・改良に結びつけている。
とくに、工作機械等の送り装置であるボールねじをサポートする精密ベアリング、減速機に組み込まれる薄肉ベアリングをはじめ、精密印刷機械用や鉄道車両用、建設機械用など産業機械用のベアリングにおいて、確固たるポジションを築いている。
- 産業機械向け精密ベアリングの需要が拡大
工作機械、射出成形機、精密測定装置、半導体製造装置などの市場拡大に加え、電動化の進展により、ボールねじサポート用の精密ベアリングの需要が伸長。
また、精密減速機についても、ロボットや自動車分野など新しい市場で採用がすすみ、薄肉ベアリングの大幅な市場拡大が期待される。 - 高精度化、高機能化が進展
工作機械や射出成形機に組み込まれるボールねじは、より高精度な位置決めと、強力な推力が求められており、これをサポートする精密ベアリングについても、高精度、高負荷、高剛性化の要求が強まっている。
2.精密ベアリング新工場の特長
(1) 旺盛な需要に応え精密ベアリングの生産能力を拡大(2007年度比40%アップ) 新工場建設によって工場スペースを拡張し、ボールねじサポート用などの精密ボールベアリング、薄肉ベアリングの生産ラインを移管、増強し、大幅な増産体制を確立する。
また、既存工場では、印刷機械用などの精密ローラーベアリングの専用工場と位置づけて、生産ラインを再編、強化する。
(2) 生産性向上、コストダウンを推進
また、既存工場では、印刷機械用などの精密ローラーベアリングの専用工場と位置づけて、生産ラインを再編、強化する。
- ボールねじサポート用の精密ベアリング50%アップ(2007年→2010年)
- 薄肉ベアリング40%アップ
- その他精密ベアリング(ボール・ローラー)30%アップ
手動機から自動機への更新をはじめとした自動化ラインを構築し、整流化、省人化することにより、生産性を約3倍にひき上げ、製造コストを大幅に改善する。
(3) 生産方式や材料・熱処理の改善により品質を向上
- 自社製の最新型研削盤の導入に加え、既存機の改造を実施して、研削面の精度向上、加工の高能率化をすすめる。
- 高負荷、高剛性が求められるベアリングについては、独自開発のベアリング鋼や特殊熱処理の採用をすすめ、高機能、長寿命化をはかる。
- 集中クーラントシステム、油温調整機、ミストコレクターを導入。また、研磨粉(研削屑)の分離・回収、洗浄装置を導入し、環境への配慮とリサイクル化をすすめる。
- 研削盤の動力源に、自社製の省エネタイプ油圧ユニットを採用し、消費電力を抑制する。
3.精密ベアリング新工場の概要
- 床 面 積 : 2階建て 延べ床面積6,100u (1階:4,800u)
- 人 員 : 100名
- 投 資 額 :約30億円(2007〜2010年)
4.今後の事業計画
今回能力を増強した精密ベアリング、薄肉ベアリングに加えて、自動調心ころ軸受など産業機械向けのベアリングの生産体制を増強し、旺盛な需要に応えていく。
そして、産業機械向けのベアリング事業の構成比を、2010年までに40%超までひき上げる。
(2007年の構成比:約30%)
そして、産業機械向けのベアリング事業の構成比を、2010年までに40%超までひき上げる。
(2007年の構成比:約30%)
以上
問い合わせ先 | (株)不二越 部品事業部・軸受業務課 TEL 076-423-6354(直通) インターネットからのお問い合わせ |