ニュースリリース
６軸タイプの新プラットフォームロボット
“コンパクト＆パワフル”な｢プレスト ＭＣ２０｣を市場投入
株式会社不二越
ナチ不二越は、新しいプラットフォームを採用し、よりコンパクトでパワフル、広い動作範囲をもつ高機能６軸ロボット「プレスト ＭＣ２０」を開発し、市場投入した。 これにより、カスタマーの搬送、組立、機械加工など多彩な工程のロボット化を推進し、産業機械分野をはじめ広く市場を開拓する。
なお、新プラットフォームの採用は、今春発売の７軸ロボット「プレスト ＭＲ２０」に次ぐ第２弾となる。
＊Presto(プレスト)：敏捷。中小型ナチロボットのブランド
１．ナチ不二越のロボット事業の特長
(1)ものづくりの分野でつよみを発揮当社のロボットは、機械加工や機能部品事業で培ってきたメカニカル技術、制御技術を活かし、溶接や搬送、加工など、ものづくりの分野で世界トップクラスの性能とマーケットシェアをもっている。
(2)産業機械分野の多様な用途・ニーズに応える自動化(人手不足対策)、コスト対応、品質向上等の観点から、自動車、電機・電子分野に次いで、産業機械分野のロボット需要が拡大すると予想され、溶接、搬送という従来型の用途に加えて、機械加工や組立、パレタイジングなど、より複雑、多様な作業がロボットに求められる。 こうしたニーズに応えるため、当社は、(a)ロボット本体の高機能化、(b)ハンドやセンサーなど要素技術、(c)高度なアプリケーション開発にとり組んでいる。
(3)グループ内の各工場・工程で培ったアプリケーション技術・ノウハウを提供切削工具、ベアリング、油圧機器、特殊鋼など社内の生産ラインにおいて、自社製ロボットを積極的に導入(約300台)。自動化による生産性と品質の向上を推進する中で、ロボット本体や要素技術の開発・改良に加え、アプリケーション技術・ノウハウを蓄積。今回開発したプレスト ＭＣ２０も、社内で導入し、テスト・改良を重ねて商品化。高度で多彩なアプリケーションへの対応を可能にした。
２．プレストＭC２０の特長
(1) コンパクトな設置スペースに広い動作範囲 コンパクトでパワフルな新プラットフォームの採用により、可搬質量20kgクラスの６軸ロボットで最小の設置幅（280mm）、最大のリーチ（1,722mm）を実現。ロボット設置におけるレイアウトの自由度を飛躍的に高めた。
（従来機に比べ、ロボットの設置幅40％ダウン、リーチ10％アップ）
ロボットの先端部（手首）のトルク（回転力）を、従来機に比べて約1.5倍に増強。多種多様なワークを、より遠い位置まで、自在にハンドリングすることを可能とした。
(3) 高い実用性防塵防滴性能を高め、あらゆる作業環境下で高い動作性能を発揮。また、エア配管を2系統用意し、ワークを保持しながらエアブローを可能にするなど、多様なアプリケーションに対応する機能を実装した。
３．今後のとり組み
(1) 新プラットフォームロボット プレストＭＣ・ＭＲシリーズを拡充し、産業機械分野を開拓今般発売のＭＣ２０と今春市場投入したプレストＭＲ２０に加え、新プラットフォームを活かしたラインアップの拡充にとり組み、産業機械分野の高度で多様なニーズ、アプリケーションに応えて、市場を拡大する。
(2) 売上目標（２０１０年）
a. プレスト ＭＣ２０：年５００台
b. 新プラットフォームロボット全体：年１,５００台
a. 発売開始：２００８年６月
b. 本体価格：４３０万円／台
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