ニュースリリース
刃先交換式ドリルの新シリーズ “アクアドリルNWDX型”を市場投入
2008年9月2日
株式会社不二越
株式会社不二越
ナチ不二越は、刃先(チップ)交換式ドリルの新シリーズ「アクアドリル NWDX型」を市場投入した。
「アクアドリルNWDX型」は、チップの形状・材質・コーティング、配置の最適化によって優れた切削バランスを発揮し、一般鋼からステンレス鋼まで幅広い被削材・用途に対して、安定した高精度穴あけ加工を実現する。
これにより、自動車分野をはじめ、建設機械、造船・航空、エネルギー、鉄鋼などの産業機械分野において、カスタマーの生産性向上、コストダウンに大きく貢献する。
1.「アクアドリルNWDX型」の特長
自動車や産業機械分野における穴あけ加工工程では、加工能率の向上、高精度化による次工程の負荷低減、多様化する被削材への対応というニーズが高まっている。こうした要求に応えるため、当社は、高精度で高能率、被削材や加工用途にフレキシブルに対応可能な刃先交換式ドリルの新シリーズを開発した。
- 外周刃と中心刃のバランス設計により、安定した高精度加工が可能
中心刃と外周刃の配置、相互の位置関係を最適化することにより、ドリルの食い付き時や貫通時に発生しやすい振動を大幅に抑制。これにより、高精度でバラツキの少ない加工穴径が得られ、後工程である仕上げ加工時の取り代を縮減し、生産性の向上とコストダウンに貢献する。 - 独自のチップブレーカ(刃先形状)を採用し、幅広い被削材・用途に対応
交換式のチップには、汎用(オールラウンド)タイプ、切りくず処理性重視タイプ、刃先強化タイプの3種類のブレーカをとり揃え、一般鋼材から切りくず処理でトラブルの多い難削材まで幅広く対応。
また、チップには、中心刃と外周刃をそれぞれ2コーナーずつ設置しており、磨耗状況に応じて4コーナーを順次使用できることから、チップの有効活用によるコスト削減に貢献する。 - 新チップ材質 + 新コーティングを採用し、長寿命化を実現 チップの材質は、汎用・一般鋼材加工に適した「NCP300」と、鋳鉄や高速加工用の「NCK300」をラインナップ。また、膜硬度を40%高めた超薄膜積層コーティング「スーパーZXコート」を開発・採用し、長寿命化を実現。
- 穴あけ加工から、穴拡げ、座繰り加工など多様な加工を1ツールで対応
チップを取り付けるボディに特殊硬化表面処理を施し、耐久性を高めることにより、通常の穴あけ加工から、穴拡げや座繰り(底面加工)、外径加工などの多様な加工を1ツールで対応可能にした。
2.ラインナップと標準価格
(1) ラインナップ- ボディ:<ドリル 径 >φ18.5−36.0mm
<ドリル刃長>2D、3D、4D用 計90アイテム - チップ:<ブレーカ>汎用G型、切りくず処理性重視タイプL型、刃先強化タイプH型
<材 質>NCP300(一般鋼材用)、NCK300(鋳鉄・難加工材用) 計18アイテム
- ボディ:42,900円から60,100円
- チップ:820円から970円
3.販売計画
- 発売開始:2008年8月21日
- 販売目標:2009年度 1億円/年間
以上
問い合わせ先 | (株)不二越 機械工具事業部(工具) TEL 076-423-5108(直通) インターネットからのお問い合わせ |