株式会社不二越

　ＡＣサーボモータと油圧ポンプを融合し、必要な時だけ稼働する省エネ・コンパクトで高精度な油圧システム「パワーマイスター」を採用。油圧の強力なパワーと電動の再現性・制御性をコンパクトに融合したハイブリッド・ブローチ盤「Ｍｉ５０１０ＰＡ」を開発した。これにより、高精度・高能率な加工性能を向上させつつ、加工時の消費電力と設置スペースを４０％削減する。(従来機対比)

　ブローチ長さ違いに対応したＮＣ可変リフターとＡＴＣを組合せ、ワークやブローチ変更など生産変動に対してフレキシブルに対応。

　ボールねじやリニアガイドに自己潤滑機能を付加することにより、日常の潤滑油の管理を不要にした(潤滑油フリー)。
　また、切り屑直下型のベッドを採用し、加工中に発生する切り屑をスムーズに排出。

　「ＩＧ−０６ＳＡ」は、加工内径をmaxφ６０�oに設定し、機械幅を従来機に比べ６００mm短縮、設置容積で４０％小型化した。また、加工時間の短縮とあわせ、インバータ駆動省エネ油圧ユニットＮＳＰシリーズを採用することにより、従来比２１％の省エネ（ＣＯ２換算で年間２.９トンの削減効果）を実現した。

　ワークとり付け時に、主軸をオペレーター側に移動させることにより、機械前面からワークとり付け位置までの距離を２４０mmに短縮。また、ワーク押付け装置を主軸側から砥石スピンドル側に変更するなど、コンパクトでありながら、広い作業スペースを確保。段取り替えを容易にし、ロボットを使用した自動搬送ラインにもスムーズに対応。

　従来機に比べ主軸の回転を４５％高速化し、高能率加工を実現。さらに、制御装置やソフトの改善によってアイドルタイムを削減し、加工サイクル時間を２５％短縮した。

　熱変位に強いベッド構造とカバーを採用し、研削液温度の影響を抑制。常温(温度調整なし)でも日差８μm以下の安定した加工精度を実現する。

　加工条件の設定や確認・修正を、ＮＣ画面上で一元的に処理することができ、操作性と保守性を向上。

・加工内径φ：10〜60mm
・テーブルストローク：max185mm
・早送り速度：max20m/min
・主軸回転数：max2,200rpm
・本体サイズ：W1,800×D1,640×T1,700mm
・重量：4,200kg

　「ＭＦχχ」は、ワークの寸法、形状に応じて交換が必要なフィルムとシュー、アームをコンパクトに一体化し、脱着が容易なカセット型ユニットにした。さらに、このカセット型ユニットを自動交換(世界初、特許申請中)することにより、産業機械分野の多品種・混流生産ラインにおいて、フレキシブルな高能率加工と自動化を実現。

　省エネ・コンパクト型標準油圧ユニット「ＮＳＰシリーズ」を搭載し、消費電力を５０％、設置スペースを５５％削減する。(従来機対比)

　ボールねじやリニアガイドに自己潤滑機能を付加することにより、日常の潤滑油管理を不要にした。

・加工対象ワーク：全長350〜620mm
・最大加工径：φ80mm　幅：40mm
・回転速度：60〜1000rpm
・本体サイズ：W1,500×D3,050×T1,980mm
・重量：5,000kg
・ＡＴＣツール(カセット)収納数：10本

　自動車分野をターゲットとしたＭＱＬパワーセルシリーズに、機械剛性を高め、高負荷加工、高精度加工に対応可能な「ＧＨ４２３」をラインアップ。これ一台で、粗加工から仕上げまで一連の加工が可能になり、建設機械や農業機械向けのクランクシャフトをなど、多品種・混流生産ラインへの適用を可能にした。また、この「ＧＨ４２３」と穴加工用として定評のある「ＤＨ５２４」を組み合わせた、最適加工ラインとしての提案も行なう。

　省エネ・コンパクト型標準油圧ユニット「ＮＳＰシリーズ」を搭載し、消費電力を４０％、設置スペースを６０％削減する。(従来機対比)

　ボールねじやリニアガイドに自己潤滑機能を付加することにより、日常の潤滑油管理を不要にした。

・ストローク(X×Y×Z)：475×200×300mm
・移動速度(X×Y×Z)：48×32×48m/min
・主軸回転数：8,000rpm
・本体サイズ：W1,330×D3,250×T2,050mm
・重量：5,300kg
・ＡＴＣツール収納数：20本