ニュースリリース
コンパクト・省スペースで耐荷重性を大幅に高めた
新しい免震装置「マグニクレードル Sシリーズ」を市場投入
2009年9月16日
株式会社不二越
株式会社不二越
マグニクレードル Sシリーズ
透析装置 単架設置例
高圧酸素装置 連結設置例
ナチ不二越は、自動車や産業機械分野で培ってきたベアリング、油圧技術を活かして、住宅や精密機器用の免震システムを商品化し、事業拡大にとり組んでいる。
(2004年〜累計販売台数:3,500台超)
地震に対する関心が一段と高まる中で、今般、コンパクト・省スペース、耐荷重性を大幅に高めた新しい免震装置「マグニクレードル Sシリーズ」を市場投入し、一段の業容拡充をはかる。
1.これまでの免震事業のとり組み
(1) 住宅用免震システム(2004年1月〜) → 納入実績(累計):約200世帯
- 単球式転がり支承(軸受技術)と風揺れ防止ダンパー(油圧技術)をセットにして住宅メーカーへ提供。
(2) 汎用免震装置「マグニクレードル」(2004年5月〜)→ 納入実績(累計):約3,000台
- 住宅用免震システムを応用し、単球式転がり支承+摩擦ダンパータイプの局所免震装置を開発。日本アイ・ビー・エム(株)での標準採用をはじめ、一般企業や官公庁、学校、病院等で導入拡大。
積載荷重:max1,200kg 外形寸法:W910〜1110×D1000・1200×T100mm
免震性能:地震時の衝撃を1/7に抑制
(3) 小型免震装置「マグニクレードル Gシリーズ」(2006年1月〜) → 納入実績(累計):約500台
- 独自に考案したレール支承を採用、レール溝の交差角の最適化により、大きな免震効果を発揮。
積載重量:max300kg 外形寸法:W・D600・750・900×T100mm(二層式)
免震性能:地震時の衝撃を1/10に抑制
2.省スペース・耐荷重型免震装置「マグニクレードル Sシリーズ」を市場投入
(1) 市場のニーズと開発コンセプト
- コンピュータサーバの大型化やストレージ装置(外部記憶装置)の集積化がすすみ、積載重量アップと免震性能向上、サーバルームの省スペース化(低天井化、床荷重軽減)・高密度化のニーズが高まる。
- これに対し、耐荷重性能が高く、免震効果の大きいレール支承(特許申請中)を大型タイプへ適用。さらに、単層構造へ改良し、これまで困難であった薄型化・軽量化を実現した。
- ねらいの市場:コンピュータサーバ、ストレージ装置をはじめ、大型の医療・検査装置など
(2) 主な特長
- 免震性能に優れたレール式支承(特許申請中)を採用
レールを交差させることにより、ボールの転がり抵抗を大きくし、揺れの吸収性能を最適化。- あらゆる周波数の震動に対応し、地震の衝撃を1/10に抑制。
- 独自のレールガイド方式で、上下のプレートのねじれ、浮き上がりを防止。
- 高さ(厚み)を最小限に抑えて低床・軽量化
これまでの2層式レール支承を改良し、高い免震性能を維持しつつ単層化を実現。- 高さ89mmと、高機能免震装置で業界トップの薄型、低床化。
- 外形寸法:W990〜1190×D1000・1200×T89mm
- 従来のマグニクレードルに対し、約10%軽量。
- 剛性を高め、1ユニットあたり最大2,500kgまで積載可能
- 1ユニット2,500kgの負荷容量 → 2ユニット連結時1,250kgのサーバ3台積載可能。
- また、連結棒を追加して多連結を容易にした。これにより、大型サーバの積載時に、 大幅な省スペース、コストダウン(プレート数の削減)を実現。
3.今後のとり組み
(1) 販売ルートを拡充
- 機械工具や部品、ロボット、特殊鋼など現有の流通網を活かし、ナチビジネスの一環として、新規カスタマーの開拓にとり組む。また、ディーラー、サプライヤーへの採用を推進する。
- 各サーバメーカーと連係をつよめ、サーバ販売時のセット納入をすすめる。
(2) 免震事業の中期目標(住宅用・局所用合計)
2008年度:売上高 約3億円 → 2012年度:10億円
以上
問い合わせ先 | (株)不二越 部品事業部(軸受) TEL 076-423-6354(直通) インターネットからのお問い合わせ |