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クリスマスブローチの生産能力を増強(取材メモ)

2011年10月
株式会社不二越

 ナチ不二越は、航空機や発電機の需要の急増に対応するため、ガスタービンの高精度な溝加工を実現するクリスマスブローチの生産能力を増強する。

1.クリスマスブローチとは

 タービンディスクのブレード溝部分は、クリスマスツリーの形状をしており、この形状を高精度に加工する工具が クリスマスブローチである。

2.当社の特長

クリスマスブローチの長寿命と高信頼性を両立するため、

  • 応力解析による切れ刃形状の最適化をはかり、切り屑の排出性を向上
  • 耐摩耗性と耐衝撃性を向上した自社開発のハイス材を使用
  • ブローチ盤も開発・製造し、ブローチ加工をトータルでサポート

などの特長で、世界シェア30%を超えるトップシェアを誇る。

3.拡大する需要

 タービンの主力用途である航空機ならびに発電機は、ともに今後の市場の伸長が期待されている。とりわけ、航空機市場は、新興国の旅客輸送量の増加、格安航空会社の拡大、燃費向上をねらいとした新型航空機の投入など、ジェットエンジンの加工に使われるクリスマスブローチの中長期的な需要の拡大が見込まれる。

4.生産能力を増強

 富山事業所にあるブローチ工場内に、クリスマスブローチ専用の加工設備を導入し、生産能力の拡大を行なう。あわせて、サイズ別整流化生産の構築や設備レイアウトの見直し、熟練工に依存している人手作業の機械化・自動化をすすめ、生産性の改善をはかる。

設備投資金額 5億円
設備投資内容 平面研削盤、歯形研削盤、レイアウト変更など
設備投資効果 2012年6月から増産開始し、2013年1月には生産能力を1.5倍へ拡大
販売金額:1億円/月 → 1.5億円/月
以上
問い合わせ先 (株)不二越 経営企画部
TEL:03-5568-5210(直通)
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