ニュースリリース
2018年7月31日
DLC成膜用ハイブリッドイオンプレーティング装置『SPS-2020』を市場投入
1.市場の動向
金属製品の長寿命化・性能向上などを狙いに、幅広い産業分野でコーティング加工が行なわれている。
特に、炭素を主成分とする非晶質のカーボン硬質膜であるダイヤモンドライクカーボン(DLC)膜の需要は、耐摩耗性・非凝着性・低摩擦性から、アルミ切削用ドリルなどの工具や、プラスチックやガラスレンズ、アルミ部品向けの金型、クラッチプレートやピストンリングなどの自動車部品にも広く用いられ、年率10%を超えるスピードで市場規模が拡大し、DLC成膜装置の高品質化・高速化のニーズも高まっている。
今般、不二越は、高品質かつ高速なDLC成膜を実現するハイブリッドイオンプレーティング装置「SPS-2020」を開発、市場投入する。
2.「SPS-2020」の特長
(1) ハイブリッド成膜により成膜品質を向上
真空中で、イオンビームにより成膜物質をたたき出すスパッタリング法と、プラズマ中に成膜物質を含むガスを注入して成膜するP-CVD法を融合したハイブリッド成膜技術により、硬さや膜厚などの成膜品質が 向上した。
(2) 高速DLC成膜
大電流のHCD式プラズマガンを2基搭載し、高密度なイオンビームを照射して、イオン化率を上昇させることで、DLC成膜速度を従来機対比で約1.5倍まで向上させ、生産効率を改善する。
(3) 安定した成膜品質
当社独自のプラズマ制御技術と最適な機械構造により、装填されるワーク間での膜厚などのバラつきを抑え、安定した成膜品質を確保する。
3.狙いの市場
・ | 航 空 機 分 野 | : | アルミ部品切削用工具や、 高速回転に対応する軸受など |
・ | 自 動 車 分 野 | : | 低摩擦性で燃費を改善する摺動部品、 ハイブリッドモーター部品など |
・ | 産業機械分野 | : | ロボット部品、動力伝達部品など |
その他、医療分野や光学分野など |
4.仕様
・ | 成膜有効範囲 | : | Ø500 × 高さ 500mm |
・ | 処理可能重量 | : | 200kg |
・ | 寸 法 | : | 幅5,000 × 奥行4,500 × 高さ3,000mm |
・ | 成膜可能膜種 | : | DLC, TiN, AlCrN, TiAIN他 |
5.発売予定
(1) 発 売 日 | : | 2018年8月 |
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(2) 価 格 | : | 120百万円(標準本体価格/税抜) |
(3) 販売目標 | : | 6台/年 |
6.新商品の問い合わせ先
サーモテック事業部 企画部 TEL:076-471-2981
以上
問い合わせ先 | (株)不二越 経営企画部 TEL:03-5568-5210 FAX:03-5568-5215 インターネットからのお問い合わせ |