説明会資料
■ ブルームバーグTV インタビューメモ (2004年7月15日)
2004年11月期中間決算について
- 中間期増収増益の背景、牽引役は?
- 国内が良かった。デフレ脱却と言われているが、景況感がアジアだけではなく、
国内に拡がってきた。ものづくりの国内回帰がみられるように、企業の設備投資マインドが改善。
海外需要はひき続き堅調で、これに国内需要の回復がプラスされた形。
通期見通し、上方修正の要因について
- 中間決算に向けては。市場環境も含めて
- 先行指数である受注の動向は、極めて順調に推移している。特に足もとの3月から6月を見て
も、一段と上昇カーブがはっきりしている。この上昇カーブが今後なだらかになるとしても、
下半期の増収は堅いと見ている。
ただし、原材料価格の上昇は、収益面でマイナスに働いてくる。また、アメリカ・中国の金融
政策の如何によっては、若干の影響は出てくると思っている。
- 景気の見方は?
- 景気循環で言えば、回復基調に転じてもう2年半が経過し、そろそろ息切れするのでは、
という見方もあるが、新しい要素として、中国市場の急成長、国内のデジタル家電の拡大、
もう一つは、長かったデフレからの脱却。
これまでの循環説がそのまま当てはまるかどうかは、少しあやしい。
- 通期業績で貢献する分野は?
- 我々のビジネスの中核であるベアリング、油圧などの機能部品事業が堅調。
国内・世界市場において、自動車向けが好調で、さらにその上向きの波が産業機械分野に
拡がっている。この点は、収益力の面でも安定性を高めている。
とりわけ、ベアリングは世界3極で新しい工場が立ち上がるので、投資効果を発揮できる。
このベースの上に、デジタル家電分野向けが加わった。精密レンズ加工など、超精密加工機械
が大幅に拡大している。
- 今期海外売上が減収となった要因は?
- アメリカBIG3の設備投資の端境期を迎えて、工作機械、ロボットなどの設備関連が落ちた。
あくまで一時的な現象であり、来期以降は回復してくると考えている。
中期経営計画の進捗状況について
- 売上は中期目標を達成したが、これはどう見るか?
- 手応えをはっきり感じている。私は名目的な売上高は追求しない。あくまで利益の安
定と成長が経営のメーンテーマ。去年はトンネルを抜けたと言ったが、今年は成長軌道
に乗りつつある。
我々の複合型事業経営、いわゆる、山並みが連なり、その輪が回ってつながっているという
連環型の経営が、市場に受け入れられてきたと感じている。
2006年度、経常利益100億円という目標に対して、そのプロセスがはっきり見えてきた。
配当政策について
- 配当は3円据え置きとなっているが、配当に関する考え方は?
- 私は決して3円のままでいいとは思っていない。最低の喫水線だと思っている。今年の秋には、
2005年度のフレームがある程度見えてくるので、その時点で、配当について検討したいと考え
ている。