ニュース

最近のうごき

2024年10月

10.21日刊工業
不二越は、非鉄金属用のバリレスシリーズ「DLCーREVOドリルバリレス」と「DLCーREVOミルバリレス」を新たに開発。新開発のDLCーREVOコーティングは、ダイヤモンドに次ぐ膜硬さで耐熱性の高いtaーC(テトラヘドラルアモルファスカーボン)の表面に摺動特性を追加することで、低摩擦を実現。また、工具の切れ味に影響しないよう膜厚を0.1〜0.3マイクロメートルに抑えている。被削材が工具の刃先に凝着しやすく、バリが増大しやすいアルミ合金を含む非鉄金属の切削加工において、バリの極小化を実現した。11月5日に世界同時発売し、BEV(バッテリー電気自動車)や航空機に使われるアルミ合金などの非鉄金属加工における需要増を見込む。このほか、「アクアREVOミルトリミングバリレス」と「SGスパイラルタップロングシャンクバリレス」を市場へ投入。
10.16日刊工業
不二越は、高精度・高能率加工が可能な歯車研削盤「GSGT260」を市場投入する。高精度、高剛性、高耐久性のスピンドル構造を採用し、加工状態監視とフィードバック制御による精度管理から歯形や歯すじ、ピッチを高精度に加工できるうえに、歯面の粗さやうねりなどを小さく抑えることができる。ノイズや振動の低減が求められるEVやHV用減速機に使用される歯車部品の量産加工や、産業機械用の大型歯車の高精度研削のニーズに対応。独自の2軸NCローダー機構の採用により、高速ワーク入替と高速でのワーク割出を実現して、非加工時間を短縮できるほか、高出力・高剛性な構造から時間当たりの粗研削量を増大させ生産性の向上も可能。一般的な歯車研削盤と比べて設置面積を40%、高さを約20%縮減したコンパクトな仕様。

2024年9月

9.18日刊工業ほか
不二越は、消費電力を従来品比で最大74%削減する新型の油圧省エネユニットを開発、市場投入。工作機械など産業機械分野を狙う。
新型の省エネ油圧ユニットは可変容量ポンプとインバーター制御により、最もエネルギー効率が高い運転状態を自動で選択。油漏れを減らすなどの油圧ポンプのエネルギー効率改善に加え、同期モーターの採用で、従来の油圧ユニットに比べて消費電力を最大74%削減できる。独自構造の冷却システムを採用することで、作動油の温度上昇を室温+5℃以下に抑制し、機械の温度上昇が抑えられることで加工精度が向上する。また、作動油の劣化軽減にも繋がり、突発的なトラブルが起こりにくくなる。連続加圧時は54dBと静音性に優れるほか、モーターの小型化などから体積比で従来ユニットの12%小型化を実現し、省ペース化にも寄与する。

2024年7月

7.31日刊工業ほか
不二越、安全柵を使わずに人と同じ空間で作業できる協働ロボットに可搬質量12kgのCMZ12をラインナップに加え、8月に市場投入。CMZ12は、従来機より可搬質量が7s多く、可動範囲も287mm大きい1,214mmに改良したことで、幅広い作業に対応できる。また複数の接触監視機能搭載により、安全性を確保しながらも、最高速度は協働時毎秒1,000mm、位置繰り返し精度は、±0.025mmを実現し、通常の産業ロボットと同等の精度を持つほか、独自の中空手首構造を採用し、防塵防滴性能を備えた。今後も、協働ロボットのラインナップを拡充し、シェアの拡大を進める。