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スカイビング ギヤシェープセンタ GMS450

建設機械向けの油圧走行モーターや各種減速機に組み込まれる内歯車部品。これらの歯切りには、おもにブローチ加工やシェーパー加工が用いられています。

ブローチ加工は生産性が高く、大量加工向きですが、工具や機械が大型で初期投資が高く、加えてブローチの最大サイズに限界があるため、大きな径を加工することができません。

一方、少量加工や大径加工向きのシェーパー加工は、ブローチ加工に比べて、形状やサイズの制約は少ないものの、加工条件の設定などに専門的な知識が必要なうえ、加工時間が長く、生産性が低くなります。

近年、この両者の課題を解消する加工法として、大きな注目を集めているのが「スカイビング加工」です。スカイビング加工とは、ワークとカッターに軸交差角を与えて削り落として、歯車の歯を創成する加工法です。

不二越は、すでに開発していたスカイビングカッタを搭載して加工を行なう工作機械「GMS450」を開発。ブローチ加工が難しい大径の内歯車部品を高能率に加工でき、歯切り、旋削、穴あけ機能を1台に集約しています。

これまで不二越が培ってきた独自技術を駆使し、高剛性と高減衰率を確保した機械構造と高度な制御技術を組み込んでいます。好評いただいているNACHIの工具、ロボットを組み合わせたシステム提案で、お客様のスマートライン実現に貢献できます。

 ※減衰とは、エネルギーが消散して現象が次第に縮小する現象のことで、GMS450は、機械加工における不必要な振動を速やかに消滅させられる。

仕様

関連リンク
スカイビング ギヤシェープセンタ GMS450
製品ページ

高能率・高精度な加工

  • 加工時間を約5分の1に短縮
    (ギヤシェーパ加工比)

複合化

  • 歯切り、旋削、穴あけ機能を1台に集約

ハードスカイビング加工対応

  • 焼入歯車のハードスカイビング加工に対応

省スペース

  • クラス最小の設置スペース

操作性の向上

  • 対話型の操作画面によりプログラムを自動で作成
    作業しやすいワーク取り付け高さ
加工事例

内歯車高能率スカイビング加工

複合化

歯切り、旋削、穴あけ機能を1台に集約
複合作業が必要な際には大幅な時間短縮が可能

焼入歯車のハード加工に対応

NACHIの超硬スカイビングカッタと自動歯合わせ装置を装備しており、焼入済みの歯車を高精度に加工