「バリが出るのは当たり前」、「バリ取り作業は必要不可欠」というのが切削加工を経験した皆さまの共通認識だと思います。しかし、バリは製品の品質と精度に悪影響を及ぼし、処理に多大な費用と工数がかかることから、多くのユーザーから加工後のバリを抑制したいという声がよく聞かれます。
今般発表したバリレスシリーズは、バリ発生のメカニズムを徹底的に分析し、バリの極小化に挑み、切削条件は同等で、長寿命かつ安定加工を実現。ドリル、タップ、エンドミルをラインナップし、2023年12月21日世界同時発売しました。
今回、バリレスシリーズから、通り穴の抜けバリを低減し、陣笠残りゼロを達成したアクアREVO ドリルバリレスを紹介します。
- コーナーRとシャープエッジを組み合わせた「ラジアス(R)エッジ」
- 先端が鋭角で求心性を高めた「センタ(C)ポイント」
ラジアス形状にした外周コーナーにより、通り穴での切込量を減らしスラスト方向の力を低減。切れ味の良いエッジで、バリを切り取る。汎用ドリルでは被削材に大きな塑性流動が発生しているが、バリレスでは見られない。ロウソク形状にした先端により、ドリルの振れ回りを抑制、穴拡大やバリの増大を抑える。
技術紹介サイト
「NACHITECHNOLOGYPARK」にて、動画を交えてさらに詳しく紹介しております。
加工事例
■初期バリ高さ比較
バリレスドリルは、汎用ドリルと比較して
バリ高さが圧倒的に小さい
■陣笠バリ比較
バリレスドリルは、陣笠バリ残り発生率が0%
陣笠切りくず径が小さく、加工後の穴に残りにくい