タップは、製品加工の最終工程にあたる「めねじ加工」に使用されます。万一めねじの精度不良やタップの折損などの不具合が生じれば、大きなムダを招くことになるため、タップには精度への信頼性や安定性が求められます。
革新タップ Hyper Z シリーズは、安定加工と長寿命を両立したタップです。開発段階における加工メカニズムと摩耗解析により新たな切れ刃形状を採用しており、過切削を引き起こす「タップの自進作用*」が抑制され、高精度なめねじ加工が可能になりました。さらに、切りくず排出性も向上させ、低切削速度域や、切りくずが伸びやすく絡みやすい被削材でも安定した加工ができるほか、従来品に比べて耐摩耗性と耐欠損性が大幅に向上し、長寿命化を達成しました。
本シリーズは、不二越の技術を結集した新ジャンルのタップです。“Z”(最後のアルファベット:究極)を超越(Hyper)した驚異的な性能で、ものづくりの革新に貢献していきます。
*自進作用とは、進行方向にはたらく力により、すでに切削が終わっためねじに沿ってタップが勝手に進んでしまうこと。
Hyper Zシリーズは、新しい切れ刃形状によりこれを抑制できる。
NACHIの技術を結集
- 材料開発から熱処理、表面処理技術までNACHIのもつ技術を結集した新しいジャンルの革新タップ
- 歯切り工具やブローチの加工技術、製造技術を応用した独自性能
安定加工
- 加工メカニズムと摩耗解析による形状の最適化で、切りくずトラブルの抑制と寿命バラツキの少ない安定加工を実現
長寿命
- 低速〜中速領域(5〜20m/min)で高性能を発揮
従来の無処理タップの2〜3倍の寿命を達成 - 低速〜中速領域ではコーティングタップをも凌駕する長寿命を実現
安定加工
長寿命